犬に寄生するノミの見つけ方とは?ノミが犬にもたらす症状・病気や駆除・対策方法をご紹介

 

 

犬に寄生するノミは、犬の毛の中に生息し、様々な症状を犬にもたらします。今回は、犬に寄生するノミの見つけ方や、もたらす症状・病気、駆除・対策方法など、知っておきたいノミ対策の基礎知識を詳しくご紹介していきます。

 

犬に寄生するノミとは

 

 

犬に寄生するノミの種類のほとんどは、ネコノミと呼ばれるものです。成虫になると1.5〜2㎜くらいの大きさになり、肉眼でも確認することができます。体の色は茶褐色で、犬の毛の中で、13〜14度の気温になると、活発に活動をするようになり、産卵を始めます。

 

卵が孵化し、成虫になるまでには、夏の時期では2週間ほど、春および秋頃では3〜4週間ほどです。一度、犬にノミが寄生すると、室内飼いの場合は犬の体表だけでなく、ソファ、カーペット、畳、ベッドなどのいたるところに産卵を行います。

 

ノミは、13〜14度の気温で活動を活発化するということは、室内では冬でも産卵を行う生態が継続することを意味します。そのため、犬に寄生するノミを見つけた場合は、早めに対策をしないと爆発的に増加し、愛犬のみならず、人に危害を加える可能性もあります。

 

 

犬に寄生するノミの見つけ方

 

 

犬に寄生するノミは、1.5〜2㎜くらいの大きさであるため、犬の体表をよく観察すると発見することができます。犬の体表にノミの姿が見つけられなくても、0.5㎜くらいの小さい粒のような卵や、小さな黒い点々のような糞を見つけることで、犬にノミが寄生している可能性を把握することは可能です。

 

わかりやすい犬に寄生するノミの見つけ方は、目の細かいクシを用意してブラッシングすることです。体表の            被毛を、クシを用いて丁寧にすきましょう。何度かクシで被毛をすいた後、黒っぽい粒々がクシについたら、湿らせたティッシュの上に乗せて観察してみてください。

 

粒が湿ったティッシュの上で溶け、赤茶色になった場合は、ノミが犬の血を吸ってできた糞である可能性が高いです。成虫がたくさん寄生している際には、クシで被毛をすくと成虫が付着していることもあるでしょう。

 

 

犬にノミが寄生するとみられる症状・病気

 

 

 

 

犬にノミが寄生していると、足で頻繁に顔や体を掻く癖が出る、体表を地面にこすり付けるようになる、前歯を使って体をやたらと噛むようになる、肌に赤い点々がみられる、皮膚の炎症が出る、毛が薄くなり脱毛している部位がみられる、など、様々な症状が出ます。

 

また、ノミが犬に寄生すると、ノミに刺された箇所が、ノミの唾液によるアレルギー反応を引き起こし、強い痒みを発症します。それにより、皮膚の急激な炎症(ホットスポット)が出ることもあり、子犬の場合には貧血症状が出ることもあるため、注意が必要です。

 

さらに、瓜実条虫(サナダムシ)に寄生されたノミを犬がグルーミングで舐め取ることで、瓜実条虫症になる可能性があります。瓜実条虫の幼虫は、体内で50㎝ほどまで成長し、下痢・嘔吐・肛門を気にする、などの症状が出るようになります。

 

その他、犬に寄生していたノミが人間の血を吸い、それにより痒みを引き起こすだけでなく、感染症を広める可能性もあるので、ノミを発見した場合は、放置せず、早急に対策を立てなければなりません。

 

 

犬にくっついたノミを見つけた時の対策

 

 

犬にくっついたノミを見つけた場合は、絶対に指で潰してはいけません。ノミを潰すと、メスの体内に大量にある卵が周囲に飛び散ってしまう恐れがあるほか、万が一、瓜実条虫に寄生されたノミの破片などが犬や人間の口に入った場合は、瓜実条虫症を引き起こす可能性があります。

 

犬の体表にノミを見つけた場合は、ガムテープなどで捕まえて固定した状態にした上で、水に洗剤を加えた容器に浸し、溺死をさせて、卵の飛散や瓜実条虫症の危険性を排除するようにしてください。

 

ただ、これらはあくまでも応急措置であり、犬に寄生したノミや、家の中に広がったノミのすべてを飼い主の手で駆除するのは不可能だと言えます。そのため、実際には、動物病院で獣医師の診断の上、処方された薬を投薬したり、市販の駆除薬を使って室内のノミを退治したりする必要があります。

 

 

犬に寄生するノミを駆除するための方法

 

 

 

犬に寄生するノミを駆除するための方法は、具体的に以下が挙げられます。

 

・駆除薬の投与によるノミの駆除

 

犬に寄生するノミを駆除する対策として、最も効果が期待できるのは、動物病院で処方される駆除薬の投与です。犬のノミ対策の駆除薬は、おやつのように食べることができるチュアブルタイプと、首に垂らすスポットタイプの2種類があります。

 

チュアブルタイプの駆除薬は、嗜好性が高いおやつ感覚の錠剤なので、愛犬にも喜ばれるケースが多く、スキンシップの一環で与えることができるメリットがあります。デメリットとしては、アレルギー体質の場合、食べられない可能性があることです。

 

スポットタイプの駆除薬は、首に垂らすだけで簡単に投与できるため、錠剤が飲めない愛犬にも与えることができます。デメリットは、投与してから一定の時間を置かないといけないので、その間はシャンプーやスキンシップなどが取れないことが挙げられます。

 

・ノミ取りシャンプーによる駆除

 

犬に寄生するノミの対策として、ノミ取りシャンプーを利用する飼い主の方も多いかと思われますが、シャンプーは駆除薬とは違い、あくまでも一時的な効果しかありません。シャンプーで死んだように見えたノミも、実際には仮死状態になっているケースがあるため、体表で動かなくなったノミは放置せず、ブラッシング用のクシなどを使って取り、ガムテープなどに貼り付けて確実に駆除しましょう。

 

 

ノミを発生させないためにとるべき予防方法

 

 

犬にノミがそもそも寄生されないために行うべき行動は以下です。

 

・散歩後のブラッシングやシャンプーの徹底

 

犬の散歩でノミに寄生されそうな場所(草むらなど)を避けるようにするのはもちろん、散歩後のブラッシングやシャンプーを徹底し、ノミが犬に寄生しないような習慣を、日々癖づけるのが良いでしょう。

 

・清潔な犬の飼育環境を整える

 

飼育環境が劣悪だと、犬はすぐに、ノミに寄生されてしまいます。ノミの餌となるようなホコリ・フケ・食べかすなどを掃除機で丹念に吸い取り、掃除を隅々まで行うことにより、ノミが繁殖しにくい理想的な飼育環境を整えることができます。換気をするようにして、風通しを常に良くしておくことも大切です。

 

・定期的な獣医師の診断と予防薬の投与

 

犬に寄生しているノミは、肉眼でも確認することはできますが、飼い主が無理に発見しようとするよりも、プロフェッショナルである獣医師に診断してもらった方が、確実に、ノミの寄生の事実に気づくことができ、予防薬も処方してもらえます。市販の予防薬は動物病院で購入できる動物用医薬品とは効果が異なるため、なるべく動物病院で処方される予防薬を使用するようにしましょう。

 

 

犬がノミに寄生されていることがわかった場合は、早めに獣医師に相談を

 

 

今回は、犬に寄生するノミの見つけ方や、もたらす症状・病気、駆除・対策方法など、知っておきたいノミ対策の基礎知識を詳しくご紹介してまいりました。

 

動物病院では犬に寄生するノミに効果が期待できる駆除薬や予防薬などを処方してもらえるほか、健康診断や、マダニなどのノミ以外の寄生虫に対する対策・予防なども実施してもらうことができ、総合的な健康管理を行うことができます。

 

飼っている犬にノミが寄生している可能性が考えられる場合は、放置することなく、早急に動物病院で受診させ、ノミの駆除・予防のための対策を実施するようにしましょう。

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