ブラベクトは通販でも購入できる?動物病院で処方してもらうことのメリットとは

 

ブラベクトには、犬用と猫用があります。手に入れる方法として、動物病院で獣医師から処方してもらう方法がありますが、それ以外に通販で購入する方法も検討できるのでしょうか。今回は、ブラベクトをノミ・マダニ駆除薬として利用する場合に、動物病院で処方してもらうことのメリットを詳しくお伝えしてまいります。

 

 

ブラベクトとは

 

・ブラベクトの種類

ブラベクトは、犬用と猫用の2タイプがあります。どちらのタイプも、フルララネルと呼ばれるノミ・マダニ駆除薬です。犬用には経口投与ができるチュアブルタイプと、滴下して投与するスポットタイプがあり、猫用にはスポットタイプがあります。

 

・フルララネル(fluralaner)の駆除効果

フルララネルは、日産化学株式会社が開発したノミ・マダニ駆除の効果が期待できるイソキサゾリン系化合物です。ノミやマダニは節足動物に当たりますが、節足動物の持つ「γ-アミノ酪酸(GABA)作動性塩素イオンチャンネル」にフルララネルは作用します。このチャンネルに作用すると、塩素イオンの神経細胞流入の阻害が始まります。そこで強力な過剰反応が発生し、それによってノミやマダニなどの節足動物は死に至るのです。さらに、フルララネルは節足動物の持つ「グルタミン酸作動性塩素イオンチャンネル」にも作用するため、2種類の駆除効果を発揮するとされています。

 

・フルララネル(fluralaner)は犬猫には安全?

フルララネルは消化器官または皮膚から吸収されると、成分が身体の組織全体に広がり、被毛・皮膚・筋肉・脂肪・腎臓・肝臓などに蓄積され、駆除効果を持続します。

フルララネルは犬猫などの哺乳動物の神経細胞とも結合しますが、親和性はノミやマダニと比べて1万分の1とされており、毒性などが犬猫に害を及ぼすことはほとんどありません。そのため、比較的安全性が高いです。

 

・ブラベクトの効果の持続

ブラベクトの効果は、投与後の2時間程度から見られるようになります。フルララネルの作用を受けたノミやマダニは、12時間以内には駆除されるとされています。また、ブラベクトの効果の持続については、個体差はありますが、約3ヶ月とされており、長期間継続するメリットが挙げられます。

 

 

ブラベクトは通販でも購入できる?

 

 

ブラベクトは原則として、動物病院で処方を受けることが推奨される駆除薬です。ブラベクトは、犬猫の体重や、その特性に合わせて、処方する投与量などを調整する必要があります。
そのため、通販で購入することは、基本的に推奨されていません。

万が一、個人が輸入をして通販で販売しているケースなどが見られたとしても、購入しないようにすることが賢明です。誤ったブラベクトの投与量を犬猫に与えてしまうと、副作用が生じる危険性があるほか、副作用が出た場合のサポートを受けることもできないため、おすすめできません。

 

 

ブラベクトは通販ではなく動物病院で処方してもらった方が良い?その理由とは

 

 

ブラベクトは、先ほどもお伝えした通り、通販で購入するものではなく、動物病院で獣医師の処方を受ける駆除薬です。ここでは、ブラベクトを動物病院で処方してもらうことのメリットを詳しくお伝えしていきます。

 

・万が一の副作用が出た時にも安心

通販で購入してしまうと、獣医師のフォローを受けにくいというデメリットがあります。ブラベクトは比較的安全性の高い駆除薬ですが、犬猫の体調や個体差により、何らかの副作用が見られるケースがあります。そのような場合でも、動物病院で処方してもらっていれば、サポートをすぐに受けることができ、専門性の高いアドバイスを受けられるほか、代替のノミ・マダニ駆除の方法を提案してもらうことができます。

 

・より適切な処方を受けられる

ブラベクトは、犬猫の個体の体重や特徴をしっかりと把握し、何mgの処方量がいるのかを判断する必要があるなど、専門的な知識を必要とします。そのため、通販で購入しようとしても、知識がないと安全な処方量などがわからないため、リスクが伴います。動物病院で獣医師の診断を受けた上で処方を受けることができれば、より適切な処方を受けることができるため、安心してブラベクトを犬猫に投与することができます。

 

・その他の病気の可能性なども診断してもらえる

動物病院では、ノミやマダニの駆除対策についてアドバイスと処方をしてもらうことができるだけでなく、様々な病気の可能性を診察してもらったり、健康診断を受けたりして、犬猫の体調を詳しく把握することができます。ノミ・マダニの対策のほか、各種病気を早期に回復させるためには、早めの段階で兆候を見極め、適切な治療を実施することが大切です。動物病院に定期的に連れて行くことで、病気が放置されて重篤化する危険性を避けることができるのです。

 

・かかりつけの動物病院を決めておくことで様々なメリットがある

かかりつけの動物病院を決めておくと、ノミ・マダニに犬猫が寄生されて治療が必要となった場合にも、ブラベクトを処方してもらうことができるほか、犬猫の個体の特徴を事前に知ってもらうことができるため、柔軟な対応を受けることが可能です。犬猫と長年付き合っていくためにも、動物病院への通院は避けては通れないものですから、かかりつけの動物病院があれば、獣医師と犬猫との関係性もでき、犬猫のストレスにもつながりにくいなど、様々なメリットがあります。

 

・ペットの飼育に関する悩み相談ができる

犬猫の飼育を行っていると、ノミやマダニなどの寄生虫への対策以外にも、様々な悩みが出てくることでしょう。動物病院で獣医師の診断を受ける習慣をつけておくことにより、ブラベクトの処方を受けられるほか、ペットの飼育に関する悩みを、専門家である獣医師に直接相談することができます。万が一、ペットの飼育で悩んだとしても、獣医師からのアドバイスを守れば、自己判断することなく常に正しい対応を行うことができるため、安心して生活を共にすることが可能です。

 

 

ブラベクトを購入して犬猫のノミ・マダニ駆除対策を考えている場合は、動物病院で獣医師の診断・処方を受けましょう

 

今回は、ブラベクトをノミ・マダニ駆除薬として利用する場合に、動物病院で処方してもらうことのメリットを詳しくお伝えしてまいりました。ご紹介した通り、ブラベクトは、通販で購入するものではなく、動物病院で獣医師の診断を受けた上で、処方をしてもらうことを推奨されているノミ・マダニ駆除薬となっています。

自己判断で通販に手を出すことなく、動物病院でブラベクトの処方を受けることで、副作用が出た場合でもサポートを受けることができ、犬猫の健康状態のチェックもすることができるなど、様々なメリットがあることもお分かりいただけたかと思います。

ノミ・マダニは、犬猫に寄生すると、激しいかゆみをもたらすほか、その他の病気などを併発する危険性があり、放置することは禁物です。

もし、愛犬や愛猫がノミ・マダニに寄生されている可能性がある場合には、自己判断でそのままにしたり、駆除薬を通販して投与したりすることなく、早めに動物病院へ連れていき、信頼できる獣医師からの診断を受け、ブラベクトを処方してもらって、早期の駆除および治療を実施するように心がけましょう。

監修者情報

MSDアニマルヘルス株式会社 コンパニオンアニマル事業部 テクニカルサービス
獣医師 釜田 尚彦
東京大学農学部獣医学科卒

運営者情報

  • MSDアニマルヘルス株式会社
  • 住所:東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸スクエア
  • お問い合わせ:msdah.help@gmail.com
製品情報(ブラベクト®︎錠) | 犬ノミ・犬マダニ対策・駆除なら3か月に1回 | ブラベクト® 犬用

Ranking人気記事