愛猫が猫パンチを行う本当の理由とは?猫パンチの種類・意味・見分け方と注意すべき「猫ひっかき病」について

 

 

猫が前足の肉球を使って、動物や物を叩くのが、いわゆる「猫パンチ」です。とても可愛らしい仕草であるため、SNSなどでも猫パンチ関連の動画が多数みられますが、実際のところ、いったいどんなときに猫はパンチを繰り出すのでしょうか。

 

今回は、猫パンチを愛猫が行う理由や、その見分け方と受け止め方、野良猫やネコノミに感染している猫から猫パンチを受けた際に気をつけるべき「猫ひっかき病」についてなど、詳しくお伝えしていきます。

 

 

 

愛猫が猫パンチをする3種類の理由と見分け方・受け止め方

 

 

愛猫が猫パンチをする理由には、主に3種類が挙げられます。それらの見分け方・受け止め方につきまして、詳しくみていきましょう。

 

 

①遊んで欲しいと思っている

 

 

・遊びの猫パンチの見分け方

 

猫パンチの中で多いのが、「遊んで欲しい」と思っているために行うものです。これは、じゃれつきの意味合いで行われるもので、爪をほとんど出していないのが特徴となります。猫が、爪を出さない安全な状態を維持しながら猫パンチを繰り出してきたら「遊んで欲しいのかな?」と意思を察してあげると良いでしょう。

 

 

・遊びの猫パンチの力加減

 

遊びの猫パンチの場合、力加減は比較的弱めで、最初はほんの少し、軽く触れる程度で行われ、テンションが上がってくると段々威力が増してくるようになります。個体によっては多少の痛みを感じるほどの力加減になることもありますが、引っ掻くというよりも押さえつけるような猫パンチを繰り出すため、怪我を負うようなことはほとんどないでしょう。

 

 

・遊びの猫パンチの受け止め方

 

遊びの猫パンチは、愛猫の愛情表現の一環でもあるので、飼い主さんにとっては、とても愛らしい印象になるはずです。ただし、テンションが上がりすぎてしまうと、飼い主さんが痛いと感じるくらいの力加減になることもあるので、そんなときは、きちんと力加減が強すぎることを猫に気づかせるために「こら」「だめ」などの短い言葉で驚かせ、愛猫に適度な加減で猫パンチを行うように教え込むことが重要です。

 

 

②不快な気持ちになっている

 

 

・不快な気持ちの猫パンチの見分け方

 

猫は非常に気まぐれな性格の動物であるため、遊んでいても気分が乗らなかったり、過剰なスキンシップを取られたりした場合、不快な気持ちになって猫パンチを繰り出すことがあります。不快な気持ちが強い場合には、多少、爪を出してくることもあるので注意が必要です。

 

 

・不快な気持ちの猫パンチの力加減

 

不快な気持ちの猫パンチは、「やめて欲しい」という意思表示となるので、複数回繰り出してくるというよりも、1発の猫パンチで終わることのほうが多いでしょう。ただし、猫がイライラしていると力加減は遊びの猫パンチと比べて強めとなり、爪を出して引っ掻いてくるような動作となる場合もあり得ます。その他、噛むような仕草をすることもあるので注意してください。

 

 

・不快な気持ちの猫パンチの受け止め方

 

不快な気持ちの猫パンチをされた場合には、「ごめんね」という思いを込めて、猫と距離を取り、それ以上に刺激をしないように気をつけてコミュニケーションをするようにしましょう。

 

抱きしめたい気持ちや触りたい気持ちはわかりますが、猫からすれば、それらの行為は「拘束されること」「無理に接触されること」に近しい行為でもあります。あくまでも、猫がそれらの行為を求めているかどうかが重要ですので、うまく見極めるようにしてください。

 

 

③攻撃しようとしている

 

 

・攻撃しようとしている猫パンチの見分け方

 

攻撃しようとしている猫パンチは、怒りを表すために強く放つ方法と、狩りのときに相手を仕留める意味合いで放つ方法の2種類があります。どちらの場合も、相手に致命傷を与えることを目的に行う攻撃的なものです。激しい怒りを感じているとき以外に、パニックに陥ったときにも、このような猫パンチを繰り出すことがあります。

 

 

・攻撃しようとしている猫パンチの力加減

 

攻撃しようとしている猫パンチの力加減は非常に強烈で、ネズミや鳥などはその一撃で致命傷を負う場合があるほどです。人間に向かって放ってきた場合も、大きな怪我につながる可能性があるので十分に注意してください。

 

 

・攻撃しようとしている猫パンチの受け止め方

 

攻撃しようとしている猫パンチを放つようなことがあれば、まずは近づかないのがもっとも有効な対処法です。しかしながら、そのような猫パンチを繰り出すことが癖になってしまっている場合には、「危険な行為があれば飼い主との楽しい時間が終わってしまう」という風にうまく学習させる必要があります。指導でお悩みの場合は、動物病院で獣医師に相談するのも良いでしょう。

 

 

 

猫パンチには利き手がある?

 

 

 

 

2009年にイギリスの研究家が行った実験によれば、猫パンチを繰り出す猫にも利き手が存在することがわかっているそうです。

 

 

・研究家が行った猫パンチの利き手を調べる実験

 

雄猫21匹と雌猫21匹の合計42匹の猫達を対象として、以下の3つの実験が行われました。

 

  • おもちゃのネズミを猫の頭上に垂らし、左右どちらの手で猫パンチするか?
  • おもちゃのネズミを目の前に置き、少しずつ遠ざけると左右どちらの手で猫パンチするか?
  • 餌を透明な瓶の中に入れ、左右どちらの手を使って猫パンチするか?

 

 

・実験の結果、猫にも利き手があることがわかった

 

これら3種類の実験を行ったところ、①②の実験については左右両手で猫パンチをするという結果となり、利き手はないように思われました。

 

しかし、③の実験では、雄猫の場合は21匹中20匹が左手を使いましたが、雌猫の場合は21匹中20匹が右手を使ったとのことです。

 

実験の結果、「猫には利き手があり、性別による偏りがある」ということがわかったのです。

 

 

 

野良猫やネコノミに感染している猫にパンチされたときは感染症に注意!

 

 

 

 

猫パンチは感染症の原因となる危険性もあるため、野良猫などに猫パンチをされて怪我をした場合には注意が必要です。

 

 

・人間にも影響がある「猫ひっかき病」

 

野良猫や、ネコノミに感染している疑いのある飼い猫に引っ掻かれた後に、傷口が腫れる・膿む・発疹が出る・発熱する・関節が痛む・リンパ節が腫れるといった症状が見られた場合には、「猫ひっかき病」に罹患している可能性が考えられます。

 

ネコノミに感染している猫は、ネコノミに寄生しているバルトネラ菌と呼ばれる菌を保持しており、この菌は猫にとっては常在菌であるため問題ありませんが、人間に感染すると感染症の症状を起こし、重症化すると、けいれん発作・意識障害の脳症などにつながる恐れもあります。

 

 

・万が一、猫パンチで引っかかれた場合は医師の診察を受けよう

 

万が一、野良猫や、ネコノミに感染している疑いのある飼い猫に猫パンチをされ、猫ひっかき病の兆候がみられた場合には、万が一のこともありますので、すぐに医師の診察を受けるようにしてください。

 

 

猫パンチで「猫ひっかき病」に感染するなどの危険を避けるためにはネコノミ対策が重要

 

猫ひっかき病のような感染症を愛猫が持たないようにするためには、ネコノミ対策が非常に重要となります。

 

そのような場合には、動物病院に連れていくことで、愛猫につくネコノミを駆除することができる「ブラベクト®スポット猫用」の処方を受けることができ、早期解決が可能です。

 

ネコノミに起因する症状が愛猫にみられた場合には、放置せずに、動物病院での診察を受けましょう。

監修者情報

MSDアニマルヘルス株式会社 コンパニオンアニマル事業部 テクニカルサービス
獣医師 釜田 尚彦
東京大学農学部獣医学科卒

運営者情報

  • MSDアニマルヘルス株式会社
  • 住所:東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸スクエア
  • お問い合わせ:msdah.help@gmail.com
ブラベクト®スポット猫用

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