犬が痒がる時の対処方法とは?犬の痒みの原因や診断方法についてもご紹介

 

犬が身体を掻くのは、日常的によく見られる習性です。しかし、愛犬がやたらと痒がる場合には、何らかの対処が必要となることもあります。放置しておくと、炎症が起こって重症化することもあるため、注意が必要です。今回は、犬が痒がる時の具体的な対処方法や治療方法、痒みの原因の診断方法などについて、詳しくお伝えしていきます。

 

 

 

犬が痒がる主な原因

 

ここでは、犬が痒がる主な原因について見ていきましょう。

 

・換毛期による痒み

 

換毛期とは、春と秋に訪れる、毛が生え変わる時期のことです。この時期にうまく毛が生え変わらないと、毛玉になり、細菌増殖によって痒みが発生することがあります。

 

・虫さされによる痒み

 

ノミ・マダニなどの寄生虫や、蚊などに刺されることで、虫の唾液によってアレルギー反応が起こり、皮膚炎を発症して痒みが出ます。

 

・乾燥による痒み

 

エアコンのつけすぎで皮膚が乾燥したり、飼われている環境によって外気の乾燥に晒されたりすることで、痒みが発生することがあります。

 

・シャンプーの洗い残しによる痒み

 

シャンプーの洗い残しが不十分な場合も、痒みをもたらすことがあるので要注意です。

 

・アレルギーやアトピーによる痒み

 

食べ物、ハウスダスト、花粉などにより、アレルギーを発症して痒みが出ることがあります。また、アトピーの症状が出た場合も、痒みが生じます。犬のアトピーは、顔・耳・足・脇の下・お腹・尾の付け根などに症状が出ることが多いです。

 

・ストレスによる痒み

 

犬が過度のストレスを感じている場合、自律神経に影響がおよび、免疫力の低下や、痒みが出ることがあります。

 

 

 

痒みが出やすい犬種

 

痒みが出やすい犬種は、以下の通りです。

 

・柴犬
・ゴールデンレトリバー
・チワワ
・トイプードル
・ウェストハイランドホワイトテリア
・シーズー

 

これらの犬種は、一般的に痒みが出やすいとされていますので、愛犬が該当する場合には、日頃から注意を欠かさないようにしてあげてください。また、子犬や老犬には後で詳しく説明する「疥癬(かいせん)」が発症しやすいとされています。

 

 

 

犬が痒がる病気・寄生虫の事例

 

 

犬が痒がる場合、何らかの病気にかかっていたり、寄生虫に感染していたりする可能性が考えられます。これらの症状が見られたら、早めに動物病院への通院を検討する必要があります。

 

・アレルギー性皮膚炎

 

アレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液によって発症する場合が多いです。皮膚の特定の部位に激しい痒みが生じ、最初は赤くなり、そこから黒く変色したり、硬くなったりする場合があります。重症化すると、大きめの発疹が出たり、脱毛が見られたりすることがあります。

 

・アトピー性皮膚炎

 

遺伝的にアレルギー反応を起こしやすい体質の犬に起こりやすいのが、アトピー性皮膚炎です。症状はアレルギー性皮膚炎と似ていますが、発症年齢が低いのが特徴で、耳・目の周り・口の周り・指の周りなどに症状が出やすいです。

 

・疥癬(かいせん)

 

疥癬は、ヒゼンダニと呼ばれるダニが寄生することによって発症する皮膚感染症で、出血や脱毛、フケなどを伴い、激しい痒みが起こります。治療が遅れると、耳・肘・膝・腹・内股などから全身に広がり、完治まで数ヶ月かかる場合もあるので注意が必要です。また、疥癬は、犬だけでなく、人や、他の動物に感染するケースもあります。

 

・外耳炎

 

外耳炎を発症した場合、痒みが発生し、犬の耳に大量に耳垢が溜まったり、臭いがしたり、耳が赤くなったりします。悪化すると、耳だれが出たり、耳を触ろうとすると怒ったりするようになるため、注意しましょう。

 

・マセラチア性皮膚炎

 

マセラチアとは、犬の皮膚に存在する常在菌です。ただし、皮膚の抵抗力が低下すると、脇・股などを中心に痒みを発症し、ひどくなると脱毛を伴う場合があります。皮膚に黄色いワックス状の分泌物が出たり、発酵臭がしたりする際には、この症状を疑いましょう。

 

・皮膚糸状菌症

 

犬が皮膚糸状菌に感染すると、痒みを発症する患部がリング状に赤くなり、脱毛が生じる特徴があります。広範囲に脱毛が生じる場合があるため、そのような症状が見られた際には、早めに動物病院に受診する必要があります。

 

・甲状腺機能低下症

 

犬の甲状腺機能が低下すると、左右対称性の脱毛、ラットテイルと呼ばれる尾の脱毛、皮膚の色素沈着などの症状が発生します。ここに細菌感染が合併すると、痒みをもたらします。

 

 

 

犬が痒がる場合の診断方法

 

犬が痒がる場合は、動物病院に通院の上、獣医師から診断を受ける必要があります。具体的には、以下のような診断方法により、原因を特定し、治療を実施します。

 

・アレルギー検査の実施

 

アレルギー検査を実施し、アレルギー性の痒みなのかどうかを診断します。アレルギー検査では、犬の血液を採取して診断を行います。ノミ・ダニ・花粉・食べ物など、アレルギー症状をもたらす原因が何かを特定します。

 

・皮膚検査の実施

 

皮膚検査には、セロハンテープを用いて皮膚の表面の細菌やマセラチアなどを観察する「セロハンテープ検査」、患部の皮膚を一部掻き取って採取し、疥癬・アカラスなどの寄生虫がいるかどうかをチェックする「掻爬(そうは)検査」、被毛を採取して寄生虫や真菌感染があるかどうかを確認する「抜毛検査」などがあります。

 

・真菌培養検査

 

培地が入った小瓶に脱毛した被毛を入れて診断を行い、痒みの原因を診断する方法があります。

 

・細菌同定および感受性テスト

 

抗生剤を投与しても、痒みが生じる症状が改善されない場合は、皮膚炎の原因となる細菌の種類を調査・特定して、適した抗生剤を選定するために、細菌同定および感受性テストを実施します。

 

 

 

犬が痒がる場合の対処方法

 

 

犬が痒がる場合は、上記の通り、動物病院で診断の上、医師の指示によって、適した対処方法を実施して治療します。

動物病院で推奨された自宅での対処方法を実施するのはもちろん、獣医師から投薬の指示を受けた場合は、適時投薬を行うようにしましょう。

アレルギー・アトピーなどの場合は内服薬の投与、環境型のアレルゲンの場合はステロイド・免疫抑制剤の併用、外耳炎の場合は点耳薬の投与、細菌・糸状菌・マセラチアの場合は抗生剤の投与、ノミ・マダニなどの寄生虫の場合は駆除薬の投与など、症状の原因によって投与すべき薬剤が異なるため、獣医師の指示を守って治療を実施してください。

 

 

 

犬が痒がる場合は、早めの対処のためにも獣医師に相談

今回は、犬が痒がる時の具体的な対処方法や治療方法、痒みの原因の診断方法などについて詳しくお伝えしてまいりました。

動物病院では、ご紹介した通り、様々な診断方法で犬が痒がる原因を特定した上で、適した対処方法を教えてもらうことができます。その他、健康診断や、ノミ・マダニなどに代表される寄生虫に対する対策・予防なども実施してもらうことができ、総合的な健康管理を行うことができるため、定期的な通院はおすすめです。

病気や寄生虫などを原因とする痒みの症状は、犬にとって、とても辛いものです。愛犬が普段とは違う痒がり方をしている場合は、重症化するまで放置することなく、早急に動物病院で受診させ、痒みの原因を根本から突き止めた上で、適切な治療を実施するように心がけてください。

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