犬の皮膚につく黒いカスとは?原因・対処方法などを詳しくご紹介

 

ブラッシングなどをしている際に、愛犬の皮膚に黒いカスが付着しているのを見つけた場合、どうすれば良いのでしょうか。今回は、犬の皮膚につく黒いカスの原因や、対処方法などを詳しくお伝えしていきます。

 

 

犬の皮膚に黒いカスが見られた場合は何が原因?

 

犬の皮膚に黒いカスが見られた場合、主に以下のような原因が考えられます。なお、飼い主さんの判断では原因の特定が困難ですので、動物病院で診断を受け、獣医師に原因を究明してもらうのが良いでしょう。

 

・ノミに寄生されている

 

被毛をかき分けて、犬の皮膚を観察した際に、黒いカスが被毛の付け根に見られた場合、もっとも多い原因がノミに寄生されているケースです。この時に見られる黒いカスは、ノミの糞の可能性が高いでしょう。黒いカスをティッシュに乗せて、水を数滴垂らしてみてください。黒いカスが溶けて、赤くなったらノミの糞だと判断することができます。

 

・メラニン色素が沈着している

 

メラニン色素とは、皮膚や被毛の色を作る色素のことを意味しています。メラニン色素は、日焼けなどをすることにより、色素沈着を起こし、皮膚に黒ずみを生じます。この黒ずみが皮膚に点在している場合、犬の皮膚に黒いカスが付着しているように見えます。

 

・皮膚に汚れが付着している

 

毛穴に詰まった皮脂など、外側に排出されにくい汚れが溜まり、点在する黒いカスのように見える場合があります。黒いポツポツとした、黒ゴマのような汚れで、ティッシュや綿棒などでこすっても取ることが難しいケースが多いです。

 

 

犬の皮膚の黒いカスがノミの寄生によるものだった場合の対処方法

 

 

犬の皮膚に付着した黒いカスの原因が、ノミの寄生によるものだった場合は、ノミの駆除対策が必要となります。

 

・ノミが原因で引き起こされる病気や症状について

 

犬がノミに寄生されると、激しい痒みをもたらし、皮膚炎などの症状が発生する恐れがあります。子犬の場合は、身体が小さいため、大量のノミに吸血されると深刻な貧血の症状を引き起こすこともあり、早期の駆除対策を行わなければなりません。

また、ノミの体内には瓜実条虫(サナダムシ)の幼虫が寄生しているケースがあり、犬が体を舐める際に口の中にノミが入り、犬の体内で瓜実条虫の幼虫が成長してしまうこともあります。瓜実条虫は体内で50cm以上の大きさとなり、下痢や嘔吐などの症状をもたらします。

さらに、犬に寄生するノミは、宿主である犬だけでなく、猫などの他の動物や、人間にも吸血行為を行うため、非常に厄介です。

 

・ノミの駆除対策の方法とは

 

ノミの駆除は、飼い主さんによるブラッシングや、荷造りテープなどを活用した1匹1匹の捕獲、ノミ取りシャンプーなどだけでは根絶は難しいでしょう。これらの方法は、皮膚上に見られる成虫にはある程度の効果が期待できますが、被毛内に潜んでいるノミの卵の駆除までには至らないからです。そのため、動物病院で獣医師の診察を受け、処方された駆除薬を投与しなければなりません。

 

・ノミの駆除薬の種類とは

 

犬のノミの駆除薬は、主にチュアブルタイプとスポットタイプの2種類があります。

チュアブルタイプは、ジャーキー風味などのおやつのフレーバーがついた錠剤を与えるタイプで、嗜好性が高く、食物アレルギーさえなければ、多くの種類の犬に幅広く与えることができ、摂取を拒否される可能性も低いです。

スポットタイプは、薬剤を犬の首の付け根などに滴下することで効果を発揮するタイプで、犬が食物アレルギーでチュアブルタイプの駆除薬を与えられない場合などに有効です。ただし、薬剤の滴下後に、皮膚に浸透するまで少々時間がかかるため、その間はシャンプーをしたり、スキンシップを行ったりすることができない点に注意が必要となります。

 

 

犬の皮膚の黒いカスがメラニン色素の沈着だった場合の対処方法

 

犬の皮膚に付着した黒いカスの原因が、メラニン色素の沈着だった場合、ホルモン分泌の異常や、皮膚の炎症の慢性化などが見られることがあります。そのため、対処については動物病院で獣医師の診断を受け、どのような方法をとるべきかを相談すると良いでしょう。

なお、黒い斑点上の付着物以外に、「お腹あたりの皮膚が異常に黒ずんでいる」「左右対称の脱毛の症状が見られる」「普段よりも元気がない」「皮膚が黒ずんでおり、フケも多い」「頭部および足以外の体全体に脱毛の症状が出ている」などの場合は、注意が必要です。

表在性膿皮症(ひょうざいせいのうひしょう)、アトピー性皮膚炎、毛包虫症(ニキビダニ症、アカラス症)、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、脱毛症X(アロペシアX)など、様々な病気を発症しているケースが考えられます。詳しくは獣医師に判断を仰いでみてください。

 

 

犬の皮膚の黒いカスが汚れだった場合の対処方法

 

 

犬の皮膚の黒いカスが汚れだった場合は、飼い主さんの行うシャンプーや、綿棒などを使用した掃除では取りきれないことがあります。そのような際には、無理に拭き取ろうとせずに、動物病院へ連れて行き、専用の洗浄器具で洗い流してもらうのが良いでしょう。

動物病院には、通常の家庭のシャワーとは違う「マイクロバブル」と呼ばれる超微細な泡を発生させるシャワーヘッドなどが用意されていることがあり、皮膚の奥まで水を浸透させ、毛穴や皮脂のしつこい汚れも綺麗に落とすことができます。

自宅でも、マッサージオイルやベビーオイルなどを使用して拭き取れば効果がある場合もありますが、加減を知らずに犬の皮膚を過剰に擦ると、炎症などにつながる恐れもあります。そのため、なるべく動物病院での処置を受けることを検討してください。

 

 

犬の皮膚に黒いカスがついていた場合、動物病院で獣医師の診断を受け、原因を究明しましょう

 

今回は、犬の皮膚につく黒いカスの原因や、対処方法などを詳しくお伝えしてまいりました。犬の皮膚に黒いカスがただついているだけだと思って放置してしまうと、ノミの被害に飼い主も遭ってしまったり、思わぬ病気などにも発展してしまったりする可能性があることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

動物病院で獣医師の診断を受けることで、犬の皮膚に付着する黒いカスが、いったい何の原因で発生しているのかを特定することができます。

黒いカスが発生する原因は、冒頭でお伝えした通り「ノミに寄生されている」「メラニン色素が沈着している」「皮膚に汚れが付着している」などが考えられます。

ノミに寄生されている場合は、駆除薬を処方してもらうことができ、メラニン色素が沈着している場合には、その他の疾病がみられないか、検診を受けることができます。皮膚に汚れが付着している場合にも、動物病院の専門の設備で洗浄を受けることができるでしょう。

また、動物病院で健康診断を受けることにより、ノミだけでなく、マダニやその他のダニの寄生をチェックしてもらうことができ、病気に罹患している可能性などを併せて診察してもらうことができます。

犬は、完全室内飼いの猫と比べると、散歩に外出するなど、様々な寄生虫や病気の要因に接触をしやすいペットです。そのため、定期的な健康診断は欠かさずに受け、皮膚に黒いカスが見られるような場合、放置することなく、獣医師に速やかに報告するようにしましょう。

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