犬の病気でかかりやすいのは何?気をつけたい病気の種類をご紹介

 

愛犬との暮らしの中で、心配になるのが犬の病気でしょう。今回は、犬がかかりやすい代表的な病気の種類を病名ごとにご紹介し、症状、原因、治療方法などをお伝えしていきます。また、犬種ごとに気をつけたい病気についてもご紹介いたします。

 

かかりやすい犬の病気①:外耳炎

 

・症状

犬がかかりやすい病気として、まずご紹介するのが外耳炎(がいじえん)です。外耳炎は犬種を問わずかかりやすい疾患となっていますが、特に 耳毛・垂れ耳・狭い耳道を 持つ犬種は要注意です。
外耳炎にかかると、耳の痒み・赤みの症状が出るため、普段よりも頻繁に頭を振る、耳元や首元を掻きむしる、床に耳元を擦り付けるといった行動が見られるようになります。重症化すると痛みも伴うため、気性が荒くなる傾向もあります。

外耳炎を発症すると、耳垢や膿が出るようになり、独特の悪臭を放つケースも見られます。犬の耳をめくり上げた際に臭いと感じた場合には、外耳炎の可能性があるため、早めに通院を検討してください。

 

・原因

犬の耳は外耳道がL字型になっており、通気しにくい形になっています。そのため、細菌や真菌が増殖しやすく、外耳炎の症状が出やすい原因となります。特に、細菌や真菌が原因で外耳炎になると慢性化しやすいので注意が必要です。

その他、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などの基礎疾患を持っている場合も、外耳炎を発症しやすくなります。ミミヒゼンダニ(疥癬)に寄生されている際にも強い痒みを伴う外耳炎になりやすいので、動物病院で早期に診察を受けることが肝心です。

 

・治療方法

外耳炎の治療方法としては、耳道内の汚れを取り除くための洗浄を受けた上で、痒みや炎症などの症状を抑える点耳薬や、抗菌・抗真菌の効果がある点耳薬を処方してもらうのが一般的です。

その他、寄生虫が原因の場合は駆虫薬の外耳道および全身への投与、アレルギーが原因の場合はアレルギー疾患への対症療法も併せて実施していきます。

外耳炎の治療期間は、症状の重さによって変わってくるものの、2〜4週間程度はかかるのが一般的です。1〜2週間程度を目安に獣医師から経過をチェックしてもらい、完治を目指します。なお、基礎疾患のアレルギーが原因の場合は、治療に数ヶ月を要する場合もあります。

 

 

かかりやすい犬の病気②:皮膚病

 

 

・症状

犬の皮膚病も、犬がかかりやすい病気のひとつです。代表的な症状としては、痒み、脂漏症、脱毛、発疹、かさぶたやフケの発生などが挙げられます。

なお脱毛については、毛が脆くなる病気や、内分泌の異常による病気によって発生している可能性もあります。そのため、素人では見分けることが難しい場合もあるので、動物病院で獣医師の診断を受けることも重要となります。

 

・原因

犬の皮膚病の主な原因は、アレルギーによる発症が挙げられます。特にアトピー性皮膚炎は、非常に一般的な犬の皮膚病となっています。

細菌・真菌による皮膚病も見られます。細菌性の皮膚炎では膿皮症、真菌による皮膚炎では酵母(マラセチア)感染や皮膚糸状菌症などが一般的です。

その他、犬に過度のストレスが溜まっていたり、ノミ・マダニ・ヒゼンダニ(疥癬)・シラミなどに寄生されていたりする場合にも、皮膚病が発生するケースがあります。

 

・治療方法

犬の皮膚病の種類は多岐に渡るため、アレルギー検査や血液検査を実施して、まずは原因を調べることが重要となります。原因がわからない場合や、腫瘍の可能性が疑われる場合は皮膚生検と呼ばれる皮膚を一部切り取って調べる検査を行う必要が出てきます。

原因がわかった段階で、それぞれの症状に合った皮膚病の治療を行っていきます。犬の皮膚病にかかる費用は、例えばノミの寄生などであれば数千円程度となりますが、アトピー性皮膚炎の場合は治療が長期化する可能性もあるため、年間で数十万円かかるケースもあります。

皮膚病は、原発性脂漏症やアトピー性皮膚炎などの遺伝的素因の疾患を除けば、早期に治療を実施することで重症化を防ぐことは可能です。特に、ノミやマダニなどの寄生虫を原因とする皮膚病は、定期的に駆除薬を投与することで予防することができます。

 

 

かかりやすい犬の病気③:下痢

 

・症状

犬の下痢は、犬がかかりやすい病気として知られています。緊急度の低い下痢は、血便・嘔吐などの症状が見られない場合や、食欲や元気はいつも通り変わらない場合などが挙げられ、これらであれば2〜3日様子を見れば自然治癒していく可能性が高いです。

ただし、血便・嘔吐を伴う下痢、高い頻度の水様性下痢、3日以上続く下痢などの場合は緊急度の高い症状である可能性が考えられるため、早めに動物病院に行って受診することが必要となります。

 

・原因

犬の下痢の原因は、食事、ストレス、異物の誤飲・誤食、ウイルス(犬ジステンパーウイルス・パルボウイルスなど)、寄生虫(回虫・鞭虫・鉤虫など)、その他の疾患(膵炎・腎臓病・肝臓病・腫瘍など)が挙げられます。

食事などが原因の軽微な症状であれば、2〜3日様子を見ることで回復する可能性もあります。ただし、寄生虫、ウイルス、異物の誤飲・誤食、腫瘍、膵炎や胃腸炎の重症化などが原因の場合は悪化する可能性が高いため、早めに動物病院で診断を受けることが必要です。

 

・治療方法

犬の下痢の原因は、上記の通り多くの種類があるため、それぞれの原因に合わせた治療方法を実施します。一般的に処方される下痢止め・抗炎症薬・免疫抑制剤は、通常の炎症性腸疾患には有効とされていますが、感染症などが原因の場合には悪化するケースもあるため、獣医師による適切な原因の究明が肝心です。

犬の下痢を治療するために動物病院へ連れていく際には、糞便検査を実施するので、大便を持参するか、持参できない場合は写真で大便の状態を撮影しておくと、詳しく診察を受けることができます。

 

 

犬種ごとにかかりやすい犬の病気とは?

 

 

・チワワなどの小型犬

 

小型犬でかかりやすい病気としては、以下が挙げられます。

チワワ:水頭症、気管虚脱、膝蓋骨脱臼など
トイ・プードル:膝蓋骨脱臼、軟骨形成不全、心臓弁膜症、外耳炎など
ミニチュア・ダックスフンド:椎間板ヘルニア、進行性網膜萎縮など
ポメラニアン:肩関節脱臼、心臓弁膜症、気管虚脱、膝蓋骨脱臼、環軸椎亜脱臼など
柴犬:アトピー性皮膚炎、膝蓋骨脱臼、進行性網膜萎縮、緑内障、認知症など

 

・ゴールデンレトリバーなどの中型犬または大型犬

中型犬または大型犬でかかりやすい病気としては、以下が挙げられます。

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー:股関節形成不全、膿皮症など
ボーダーコリー:コリー眼異常、股関節形成不全など
シェットランド・シープドッグ:コリー眼異常、尿路結石、白内障、網膜萎縮など
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク:椎間板ヘルニア、変性性脊髄症、進行性網膜萎縮症、尿路結石、白内障など

 

 

犬の病気の症状が見られたら、放置せずに動物病院で獣医師の診断を受けましょう

今回は、犬がかかりやすい代表的な病気の種類を病名ごとにご紹介し、症状、原因、治療方法などを詳しくお伝えしてまいりました。犬に病気の症状が見られた場合には、放置すると悪化してしまう可能性があります。そのため、なるべく早い段階で動物病院で獣医師の診断を受け、原因を究明して早期治療を行うようにしましょう。

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