ちょっと待った!そのマダニ対策で大丈夫?猫につくマダニに有効な駆除薬とは

 

 

猫につく厄介な害虫といえば、マダニです。ノミと並び、猫のみならず飼い主やその家族にまで害を及ぼすマダニですが、対策は万全でしょうか?ここでは、猫に寄生するマダニをチェックする方法や、駆除薬として有効なものはどのようなものかを詳しくお伝えしていきます。

 

 

 

マダニは室内飼いの猫にも寄生する可能性がある

 

マダニというと、外で飼っている動物に寄生するイメージがあるかもしれませんが、完全室内飼いの猫であっても、寄生される可能性はあります。たとえば、飼い主が外出した際に、服にマダニをつけて帰ってきてしまい、その個体が猫に寄生することがあります。

また、猫と一緒に犬を飼っている場合、犬が散歩から持ち帰ったマダニが寄生することもあります。その他、猫は行動範囲が広いため、玄関や屋根裏、ベランダなどを歩くうちに、マダニに寄生される可能性も否定できません。完全室内飼いの猫だからといって、マダニ対策や定期的な健康チェックは決して怠らないようにしましょう。

 

 

 

猫にマダニが寄生した場合の症状とは

 

 

猫にマダニが寄生した場合、激しいかゆみを伴うアレルギー症状が出るほか、ヘモバルトネラと呼ばれる病気を媒介するため、重度の貧血に陥ることもあります。マダニは、ダニ脳炎、Q熱、日本紅斑熱、野兎病、ライム病などの感染症を媒介したり、最近では、人をはじめ猫や犬にも重篤な症状を示すSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を媒介したりすることが知られています。このように、マダニは多くの病気をもたらす元凶となる可能性のある害虫であるため、対策が必要になります。

 

 

 

猫にマダニがついているかどうかのチェック方法

 

血を吸う前のマダニはゴマ粒大(2~3mm程度)の形をしており、色はグレー・茶色など、個体によって異なります。血を吸い始めると、赤黒く腫れてゴマ粒大から小豆粒大くらいまで大きくなり、見た目としてはイボや黒子(ほくろ)のようになります。マダニは主に、猫の頭から耳、目や口の周り、脇の下、喉元、指の間などに寄生していることが多いため、日頃ブラッシングをする中で、これらの部位をチェックしてあげると良いでしょう。

なお、寄生しているマダニを発見した場合は、すぐに手で取ってあげたくなりますが、吸血して成長したマダニは猫の皮膚の中に口を深く食い込ませている状態であるため、簡単に取ることはできません。そのため、発見した場合はすみやかに動物病院で診察を受けるようにしてください。

 

 

 

猫のマダニ駆除薬の種類

 

 

 

・スポットタイプ

 

スポットタイプは、猫のマダニ対策として動物病院で主に処方されている駆除薬です。猫の身体(主に頸部)に薬を滴下して使用するもので、猫への身体の負担が少ない状態でマダニを速やかに退治できます。猫の口が届く範囲に滴下してしまうと、毛繕い(グルーミング)で舐めとってしまう可能性があるため、首の後ろ側につけるようにします。

 

 

・錠剤タイプ

 

錠剤タイプは、お薬を猫に飲ませることで効果を得ます。スポットタイプと同じく動物病院で処方されることがありますが、猫が嫌がって飲み込まない場合などが考えられるため、現在ではスポットタイプの需要が主流です。

 

 

・スプレータイプ

 

スプレータイプは、マダニに効果のある薬剤を猫の毛並みに直接吹きつけて使用します。吹きつけるだけなので手軽に処方できますが、猫の全身に噴霧しなければならないため、スポットタイプと比べて手間がかかることと、アルコール基剤のため、お部屋などで大量に噴霧すると気分が悪くなることがあります。

 

 

・シャンプータイプ

 

シャンプータイプは、マダニに効果のある薬用シャンプーで洗浄することにより、物理的および化学的にマダニを除去するものです。一定の効果は見込めるものの、シャンプーだけではすべてのマダニを取り除くことはできず、猫への負担も大きいため、あくまでも補助的な手段となります。もしもマダニを発見した場合には、自己判断でシャンプーのみで対応するのではなく、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

 

 

・首輪タイプ

 

首輪タイプの駆除薬は、古くからホームセンターなどでも市販されており、猫の首につけることでマダニが寄り付かないようにするものですが、首の周り以外には効果が薄く、現在ではあまり主流ではないマダニ対策の方法です。

 

 

 

猫のマダニ駆除薬で、主流はスポットタイプ

 

 

現在、猫のマダニ対策で主流なのは、前出のとおり、スポットタイプとなっています。理由としては、猫の頸部に薬剤を滴下するだけなので飼い主・猫ともに負担が少ないほか、経口で与える錠剤タイプなどと違い、猫の嗜好性によって薬剤が摂取されない可能性もなく、安心して利用することができるからです。

ただし、その他の駆除薬も活用されており、たとえば多頭飼いの猫の場合、スポットタイプで薬剤を滴下した際に、ほかの猫がグルーミングによって薬剤を舐めとってしまう恐れなどもあるため、医師の判断によって錠剤タイプが処方される場合もあります。いずれにせよ、動物病院であれば専門の医師がケースによって処方する薬剤を選んでくれるので、自己判断で市販薬を用いるよりも安心できます。

 

 

 

猫のマダニ駆除薬に副作用はある?

 

猫のマダニ駆除薬については、スポットタイプの市販薬を使用した場合に、薬剤を滴下した部位にかゆみ・かぶれなどの症状が発生する副作用が稀にみられることをメーカーが認めている事例があります。

また、スポットタイプの薬剤を、猫が毛繕い(グルーミング)によって舐めとってしまった場合、下痢・嘔吐・食欲不振といった副作用の症状がみられることがあるようです。その他、錠剤タイプの駆除薬が猫の身体に合わなかった場合にも同様に、下痢・嘔吐・食欲不振などの副作用の症状が発生する可能性はあります。

副作用はすべての猫で発生するものではなく、猫のその日の健康状態や、猫の個体ごとの体質などに影響されるものですので、もし駆除薬を投与して猫の体調がおかしいな、と思ったら、かかりつけの獣医師さんに相談しましょう。

また、動物病院で処方された駆除薬を使用していれば、万が一、副作用のような症状がみられた場合にも病院に相談しやすいため、市販薬を使用するよりも、医師から処方されるマダニ駆除薬を使用するのが賢明であると言えるでしょう。

猫のマダニ駆除・対策は、動物病院で処方される「ブラベクト®スポット猫用」がおすすめ

猫のマダニ駆除・対策をお考えのオーナー様におすすめしたいのが、「ブラベクト®スポット猫用」です。通常のスポットタイプの駆除薬は効果を発揮するまでに24時間~48時間は必要で、効果持続も1か月程度となっていますが、「ブラベクト®スポット猫用」は3か月効果が持続し、投薬後1〜2時間で効果があらわれてきます。マダニは8〜48時間以内、猫ノミは8~12時間以内にほぼ100%を駆除可能という速効性が話題となっています。この機会に、動物病院で「ブラベクト®スポット猫用」を処方してもらうことをぜひとも検討してみてください。

監修者情報

MSDアニマルヘルス株式会社 コンパニオンアニマル事業部 テクニカルサービス
獣医師 釜田 尚彦
東京大学農学部獣医学科卒

運営者情報

  • MSDアニマルヘルス株式会社
  • 住所:東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸スクエア
  • お問い合わせ:msdah.help@gmail.com
製品情報(ブラベクト®スポット猫用) | 猫ノミ・猫マダニ対策・駆除なら3か月に1回 | ブラベクト® 猫用

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