獣医さんに聞く!猫ノミ・マダニ対策を「キャット・フレンドリー」に行うための秘訣とは?

 

 

たとえ室内外の愛猫であっても、猫ノミ・マダニに感染する可能性はあり、油断できません。そこで今回は、ひがしやま動物病院で院長を務め、「JSFM(Japanese Society of Feline Medicine:日本猫医学会)」でも活躍されている、東山 哲 院長先生にお話を伺いました。

 

 

 

 

「キャット・フレンドリー(Cat Friendly)」の第一人者でもある院長先生が教えてくださった、猫と幸せに暮らすための猫ノミ・マダニ対策の方法を詳しくお伝えします。

 

 

 

たとえ室内飼いの猫でも、猫ノミ・マダニ対策は通年で必要

 

 

Q. 室内飼いの猫でも、猫ノミ・マダニ対策は必要なのでしょうか?

 

東山 哲 院長先生(以下、東山先生):現在、猫の飼い方について、日本では完全室内飼育がメインになっていると言われています。しかしながら、完全室内飼育が猫にとってストレスになると考える方もいるので、お庭、家の前、ベランダなど、室外に少しだけ出してあげるというケースはよく聞きます。完全室内飼育は猫のもっとも安全な飼育法ですが、外に出たくても出られないというストレスを与えることで、膀胱炎などの症状を発生させる場合もあります。そのため、時折外に出すのはストレス発散法として有効だと言えるでしょう。ただし、ほんの少しでも外に出すからには、やはり猫ノミ・マダニの対策は必要になります。

 

 

Q. 室内飼いの猫を外で遊ばせる場合、おすすめの方法はありますか?

 

東山先生:一番おすすめしているのは、ベランダに「猫専用スペース」を用意することです。いわゆる「パティオ(住宅建築で壁や柱廊で囲われた戸外の空間)」をもじって「キャティオ」と呼んでいますが、そのようなスペースをDIYしていただくことで、安全に日向ぼっこができるスペースを確保してあげることができます。この方法であれば、猫を危険から守ってあげつつ、外を眺める場所を用意してあげることが可能です。

 

 

Q. ベランダ程度の外出でも、猫ノミ・マダニに感染する危険はあるのでしょうか?

 

東山先生:そうですね。野良猫などが出入りすることがある場合は、感染の危険度は増します。網戸のような障壁も乗り越えてきますし、飼い主のズボンの裾などに猫ノミやマダニが付着してきて、猫に寄生してしまうというケースもあります。また、動物好きの方は、犬も猫も飼っているケースが多々ありますから、一緒に飼っている犬が猫ノミ・マダニを持ち込んでしまう可能性もあるのです。「外に出るのは犬だけだから、犬のノミ・マダニ予防さえしていれば大丈夫」と考えていると、室内飼いの猫に被害が出てしまう場合もあります。そのため、犬も猫も、どちらも対策をすることが重要です。

 

 

Q. 猫ノミの対策はいつ頃の季節からすべきですか?

 

東山先生:猫ノミは一度繁殖をはじめてしまうと非常に厄介です。部屋の絨毯やクッション、ソファなどで交尾・産卵を繰り返し、暖かくなると爆発的に数を増やして、猫だけでなく、人間にも被害を及ぼします。猫ノミは13度以上の気温があれば一年中活動することができます。猫が過ごす部屋の気温だけでなく、猫の体表も、常に13度以上を維持しているものですから、通年での対策が必要になるでしょう。

 

 

Q. 猫ノミやマダニがもたらす人間への被害はどのようなものがありますか?

 

東山先生:猫ノミによって人間が感染する恐れのある症状としては「猫ひっかき病」などが挙げられます。マダニに関しては、最近になって死亡例も確認されている「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウィルス」が、西日本から東日本に向けて拡大していると報告されています。このように、猫の健康を守るためだけでなく、一緒に暮らす家族の健康を守るためにも、猫ノミ・マダニの対策というのは欠かせないものとなっています。

 

 

 

猫ノミ・マダニ対策は「スポットタイプ」のお薬がおすすめ

 

 

Q. 市販の寄生虫対策では、どのようなものがあるでしょうか?

 

東山先生:猫ノミの対策として、いちばん原始的な方法は「ノミ取りクシ」ですね。「毎日ブラッシングをしてあげているから大丈夫」と考えている飼い主の方は多くいらっしゃいますが、実はこれだけでは不完全です。また、「ノミ取りシャンプー」も利用されている方は多々みられますが、これも物理的に猫ノミを洗い流せるだけで、高い効果は期待できません。毎日行えばそれなりに効果はあるかと思われますが、猫に限っては、毛を乾かすドライヤーに怯えたり、水を怖がったりするケースもみられますから、ストレスの観点からも推奨はできません。「ノミ取り首輪」も昔から市販されていますが、首輪付近でしか効果が出ず、お腹や背中などにまで効かないという欠点があります。

 

 

Q. 猫のノミ・マダニ対策について、動物病院で処方される「動物用医薬品」は、具体的にどんなものがありますか?

 

東山先生:動物病院で処方されるお薬である「動物用医薬品」は、「スポットタイプ(猫の頸の付け根に薬をたらす滴下型)」と呼ばれるものが主流です。スポットタイプには、「体表に広がるタイプ」と「体表から体内に吸収されるタイプ」の2種類がありますが、フロントラインなどに代表される体表に広がるタイプは、足先やお尻では濃度が薄くなってしまうので、十分な効果が期待できないことがありました。一方、最近では、ブラベクト®スポット猫用のように、体表から体内に吸収されるタイプが登場しており、安心・安全な濃度のお薬が頸から吸収されて、全身に長期間効果を発揮するため、人気になりつつあります。

 

 

Q. 猫ノミ・マダニ対策のお薬について、投与するタイミングはどれくらいの頻度になりますか?

 

東山先生:これまでは、スポットタイプのお薬でも1ヶ月ごとの投与が必要になるものが主流でしたが、毎月動物病院に通うことを忘れてしまう場合があったり、猫も通院を警戒してしまったりすることがありました。そのため、ブラベクト®スポット猫用のように、「3ヶ月効果が持続」するようなお薬の投与を推奨しています。3ヶ月後の来院予約を事前に取ってもらうことができ、お知らせのおハガキもお送りしますので、通院を忘れる心配もありません。

 

 

Q. ブラベクト®スポット猫用は、動物病院で獣医に投与してもらうことが一般的のようですが、飼い主が自宅でつけてあげることもできるのでしょうか?

 

東山先生:ブラベクト®スポット猫用は「Easy To Give(猫につけやすいお薬)」として、海外でアワードも受賞しているほどのお薬です。キャップ一体型の丸みを帯びたピペットなので、猫を傷つける心配もありません。そのため、飼い主の方が自宅でつけていただくことも当然可能となっています。ただし、3ヶ月に1度という通院期間は、猫の健康診断期間としても適切です。爪切り、耳掃除、肛門線チェックなど、猫ノミ・マダニ対策に限らず、その他の病気のチェックや予防、早期発見も兼ねることができるので、ぜひ動物病院で獣医に投与してもらうことをおすすめします。

 

 

 

ブラベクト®スポット猫用は

「キャット・フレンドリー」な 猫ノミ・マダニ対策のお薬

 

 

 

Q. 東山先生は「キャット・フレンドリー」という概念の第一人者としても知られていますが、考え方の基本について教えてください。

 

東山先生:「キャット・フレンドリー(Cat Friendly)」はもともと日本にはなかった考え方で、私が「ISFM(International Society of Feline Medicine:国際猫医学会)」に参加したときに、この概念を学びました。猫の心理や行動学に配慮し、ストレスを与えず、猫を猫らしく扱うことを念頭に置いた考え方が「キャット・フレンドリー」の基本です。動物病院に限らず、飼い主と猫の関係や、飼育環境などにも目を向け、より良い猫との暮らしを実現することを目的としています。冒頭にもお伝えした、「キャティオ」をDIYして、猫を安全に外に出してあげる方法を考案することなども、「キャット・フレンドリー」のかたちのひとつです。また、ブラベクト®スポット猫用のように、猫にできるだけ負担をかけないお薬を与えることもまた、「キャット・フレンドリー」であると言えます。

 

 

Q. ブラベクト®スポット猫用が「キャット・フレンドリー」である点は、

具体的にどのような点でしょうか?

 

東山先生:まず第1に、3ヶ月に1度という、猫に負担がなく、健康診断の周期としても最適なサイクルで投与できる点が挙げられます。第2に挙げられるのは、効果の速効性です。投与後1~2時間で効果を発揮し、猫ノミについては8~12時間以内、マダニは12時間以内にほぼ100%を駆除できます。従来のスポットタイプの場合、24時間~48時間は必要でしたから、効き目が早く、強い効果を持っていることこそが「キャット・フレンドリー」であるポイントだと言えるでしょう。第3に、ブラベクト®スポット猫用は高い安全性が実証されている、動物病院で処方される「動物用医薬品」であることです。高濃度でも安心して使用でき、時間が経って濃度が薄くなってきても十分に効果が持続します。

 

 

Q. 最後に、猫ノミ・マダニ対策を自宅でのケアで留めてしまっている飼い主の方へ、動物病院に通院することの重要性を、「キャット・フレンドリー」の観点も踏まえて、アドバイスをお願いします。

 

 

東山先生:猫を飼っている方ほど、「猫の奥の深さ」をよく知っていると思います。動物病院にきていただければ、猫ノミ・マダニ対策を通じて、そういった猫特有のお悩みも相談・解決することができます。また、飼い主の方ではチェックしにくい、口腔内の病気・腎臓の異常・心雑音・高血圧などの健康チェックも行うことが可能です。そして、これらの定期的な検査に猫を慣らせておくことで、医療が必要になる猫のシニア期にもスムーズに通院させることができるのです。ちなみに現在、日本にも「キャット・フレンドリー・クリニック(Cat Friendly Clinic)」と呼ばれている認定クリニックが全国に100件ほど存在していますので、猫に寄り添った診察を希望する方は、「JSFM(Japanese Society of Feline Medicine:ねこ医学会)」のホームページをチェックしていただき、利用を検討してみるのも良いでしょう。猫がずっと健康で、幸せでいられるように、猫ノミ・マダニ対策については、ぜひとも動物病院への通院をおすすめします。

 

 

《ひがしやま動物病院》

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